2022年度の5月も終わろうとしていますが、新入社員を対象とした研修もひと段落し、中堅社員や管理職者向けの研修が多くなってきました。
今回は民間企業の管理職者を対象とした研修に登壇しました。新型コロナウイルス感染症の関係から集合型研修は自粛する企業が多かったのですが、ようやく少しづづ元の形態に戻りつつあります。
もちろん、研修時は感染症対策のため、換気や消毒、体調不良者は参加しない、発熱者もいないということを前提として実施しています。
今日は管理職マネジメント研修でも部下育成を中心とした内容で構成した研修です。対象者は20名ほどで、研修のところどころではお隣と意見交換も交えて進めました。
現在はコロナ禍と言うこともあり、リモートワークが中心で、やたらとハラスメント発生には厳しく、さらに残業は極力しない、育休の法改正など様々な環境の中で、如何に部下をまとめて、成果を上げなければならないという状況下で、どのようにして組織から預かった部下を成長させるのか?など色々と例話を含めて解説しました。
私が会社員で管理職だった頃「部下から上司は3日、上司から部下は3年」という言葉をよく後輩の管理職者に伝えていた記憶が蘇りました。これは、部下は僅か3日間で上司の品定めを行い結論付けして、過去、部下がお世話になった歴代の上司の中での何番目か?。
逆に上司は部下のことを把握したり、育成する等、結果を出すのには3年かかるという意味で使っていました。なぜ上司は部下を育てるのに3年かかるのか、それは管理職者は「部下を通じて成果を上げる人」すなわち、会社や組織から部下を預かっていると言う「責任」があり、部下を育てることも管理職自身の必要な能力だからです。
ですが上司も人だから「感情や表現、性格やコミュニケーションの取り方も十人十色です。」そこで必要な視点は「マネジメントで重要なのは自分主体で判断するのではなく、相手主体で相手個々の経験値や性格、タイプに合わせた計画やアプローチ法を発見、実践する」ことが近道になります。管理職の経験が長くなればなるほど、相手の立場での思考は薄れます。研修では人の成長段階の傾向や対人コミュニケーションアップたのめにソーシャルタイプの理解、実践的なスキルを演習を通じて学んでもらいました。
今回の研修で講師として「大の大人が演習を一生懸命にやってくれる姿を目の当たりにする」と「あと少し」「頑張れ」とついつい熱くなってきます。みんなこれからも頑張って・・と願っています。