今日は「セクシュアル・ハラスメント研修」を組織にて相談を受ける担当者向けに研修を実施いしたました。最近はパワハラやセクハラに限らず、様々のハラスメントも多種多様になってきましたが、根本的には被害を受けた人が、身体的、精神的な苦痛を伴うことが多いのが問題となります。
被害を受けた人のヒアリングを行うと、大きく分けて2パターンあると思います。「①加害者に対してそのような行為をやめてほしい。」「②加害者にそのような行為は絶対に許せない、制裁を受けるべきだ」と言う方向性が読み取れます。
前者は比較的、内向的な方が多く、訴えたことでの逆恨みや仕返しの恐怖感を持ち、相談するのも躊躇う人など、日頃からあまり自己主張が得意ではない方が多いように思います。一方で後者はしっかりと正しいこと、間違いであることを正当に主張し、白黒をはっきりしたい方が多いような気がします。
いずれにしてもハラスメント行為はしてはいけないのは間違いない事実ですが、職場ではどこまでが、アウト、セーフの基準が明確に判断しずらいことが多いのが実態です。なぜなら人によって感じ方が違い、判断基準がよく分かりずらい要因として挙げられます。
よく、部下が髪の毛を切ってきたときに「〇〇さん、髪切ったんだね。すごく似合っているよ」などの会話で容姿に触れた内容はセクハラだ、と言う方もいますし、マネジメントの一環として「部下に興味を持ち、変化に気づいてあげることはとても良いことだと捉えている」と言う考え方もあります。ですが、上記の言葉に一言多い「失恋でもしたの」「彼(彼女)と別れたの」など余計な言葉がつくと、かなりグレー(ハラスメントに当たる)に近くなります。
判断ポイントしては「第三者がその言葉を聞いた時、快と感じるか、不快と感じるか」そのような判断基準をもって言葉を選ぶことが大切です。
職場という多くの人が存在するところでは、発生したときの対処方法を学ぶよりも、発生しない職場作りがとても重要です。そのようなスキルやヒントを研修内容に含めて、職場風土がとても大切であることを研修ではお伝えしています。