今回は、国土交通省管轄の独立行政法人様の管理職者を対象とした研修を実施しました。
一連の会議の中での研修であったため、90分と短い時間でしたが、ポイントを中心に講義しました。日本におけるコンプライアンスの考え方は欧米諸国とは少し違う観点が日本にはあります。
法令遵守はもちろんですが、倫理観や道徳と言った考え方も日本には独特の考え方になっています。例えば現在、コロナによるマスク着用が緩和されましたが、そもそも以前からマスク着用は法律には定められていません。ですが、公共交通機関やスーパー、コンビニ、飲食店など様々な場所でマスクの着用を求められています。
このような暗黙の決まり事やマナーについても守らないといけないと言う風土が日本にはあります。親が子に教える時に「人様の迷惑になることはしてはいけないよ」と教えることが多いと思いますが、このような道徳感も大切と捉えられています。
また、民間会社の社員と公務員でも若干、ルールが相違します。民間会社の接待は普通に行われますが、公務員を接待すること、公務員が接待を受けることは「国家公務員倫理法」で禁止事項、制約事項があります。今回の研修の目的は上司によって解釈が違うことが、職場の最大の問題点になることを自覚してもらうための研修としました。